あなたの才能は何でしょうか?
今回紹介するのは、皆さんが持っているであろう一冊。
チームで研究開発するときに、どうすればみんなが活き活きと研究できるかを真剣に悩んでいたときに、本屋で見つけて即購入、テストを受けました。
以降人生の戦略を立てたり、他の人の強みを活かす方法を考える際の指針になっています。
初版の著者はGallup社の元副社長のマーカス・バッキンガムと元会長の故ドナルド・クリフトン、第二版の著者はベストセラー作家のトム・ラス。
この本では、人々の持っている才能を34に分類し、才能の細かい説明と上位の才能を分析するツールを提供してくれます。
個別化が高い人にとって、自己、他者、組織の個別の強みを活かす方法について、参考になるはずです。
この記事の目次
内容紹介 - 個別化の観点から
人生で成功した人を調査した結果、成功するには"強み"を活かすことが大切だとこの本は主張します。
強みについて、この本では
強みとは、常に完璧に近い成果を生み出す能力
と定義されています。
そして、膨大な統計データから、
強みは、才能と知識・技術で決まる。
才能は、ある一定の年齢を超えると変化しない。
と導きました。
ではどうやって才能を知ればいいのか?
アメリカの世論調査会社Gallupは大規模調査を行って、才能を34種類に分類しました。
そして、複数の質問に対する無意識の反応を統計処理することで、個人の才能を高い順に表示するツール、Strengths Finderを作成し、提供しています。
この本にはそれぞれ才能の詳しい説明と、Strengths Finderを受けるための付属のコードがついています。
ー旧版の目次ー
第1部 強みを解剖する
強固な人生を築く;強みを築く
第2部 強みの源泉を探る
強みを見つける
34の強み
第3部 強みをビジネスに活かす
疑問を解く
強みを活用する
強みを土台にした企業を築く
コメント
個人の資質を34種類にして、どう資質を活かすかをまとめ上げている貴重な本で、仕事を割り振ったり人生設計をする上で、重要な参考資料になります。
2017年12月現在では新版が出版されています。
旧版との違いは、
・強み、才能、知識、技術などの用語の詳しい説明など100ページ近くカット
→才能の説明に特化して、ストレングスファインダーの結果をシンプルに解説
・資質ごとの行動アイデアを追加
→よりストレングスファインダーの結果を活かしやすくしている
というところでしょうか。
テストの精度は新版の方が上がっているので、テストを受けるだけの人は新版でOKです。
より詳しい説明が欲しい方はぜひ旧版も読んでみてください。
なおこのサイトは才能に合わせた技術を伸ばす本を紹介することをコンセプトにしています。
次回予告
次回は回復志向の本で、「なぜ人と組織は変われないのか」を紹介する予定です。
変革を妨げるシステムを、生体の免疫システムになぞらえてわかりやすく説明し、どのようにシステムをかいくぐって変革を推進するかを教えてくれます。
ぜひご覧ください。